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こんばんは。
航輝です。

割りとスマホに馴染みやすくて感動です(笑)
iPhoneじゃないからかも?
今までとさほど変わらないって素敵です。

ま、何だかんだで書き溜めていたSSも
携帯と共に消えたのでね……
そこはツラいところではあるけれど。








なんとでもなるのが、いいよね。
しかし昔過ぎて前の話を忘れたよね。
自分で読み返してから、ぎゃってなる。














何処なんだ、ここは。



気付いた時に最初に思ったことは、
とにかく逃げなければ、だった。

「いってぇ……」

殴られて、それで……?
くそ、それ以降の記憶がない。

逃げること。
情報を集めること。

とにかく、此所に居てもなにも始まらない。





見た感じは、ただの茶屋。
布団があって、枕があって。

「こんなとこに連れてきて、どうする気だよ…」
安直な想像しか出来なかった自分に嫌気が差す。
意識の最後は、見覚えのない険しい顔。
――突然殴られた…よな?
あの時は、まだ大した抵抗もしてなかった筈だ。

最初から気を失わせるつもりで……?

(先輩に、修行が足りんって言われるかな)

はー、とため息を吐いてから、自分の腕に目をやった。
縄、ね…
警戒されてるんだかナメられてるんだか。
地獄の会計委員を甘く見たことを後悔すればいい。

「――加藤」
すっと襖が開き、まったく見覚えのない男が顔をのぞかせる。
後ろにも、数人いるようだ。
ズカズカと近づかれ、睨み付けてやる。まったく効果も感じられずに腕を掴まれた。
「こっちにこい」
引き摺られるのも嫌だけれど自ら進むのも嫌で、結局のろのろと男の前に立つ。
縄を緩めるのは少し、間に合わなかった。多少緩んでも腕が抜けるほどじゃない。
(離してくれないのかなー面倒くさいなー・・・)

男達の前に引きずり出されたところで、
正面に座っている偉そうな、そしてどこか下卑た笑みを浮かべる男が口を開く。
「お前だろう、色を売っている少年がいるという、近頃の噂の本人は」
「・・・・・・」
やっぱり、ここでもその噂なのか。
反応するだけ無駄だと黙って視線を送るだけに留めておく。
相変わらずニヤニヤと笑いを浮かべる男。

「最近は女遊びにちと飽きてなぁ・・・趣向を変えてみようと思ってな」

髷を掴まれ、上を向かされる。
腕は後ろで縛られたまま。見張り役は後ろに一人。
抵抗するのは今すぐじゃない、今じゃないと自分に言い聞かせ、
これから起こるであろう事に耐えようと歯を食いしばる。

(――先輩)

庄左ヱ門の言葉が頭の中で再生される。
「相談して、頼りにしてますって伝えるのも悪くないんじゃないって」

先輩に身体を売ったから成績が上がったとか言われて、
先輩だけじゃなくて他の人たちとも寝ているとか言われて、
そうじゃないって、努力なんだって認めさせてやりたくて。
ワザと会わないようにしてみたりして。
心配させたくなかったし、万が一にも噂を耳に入れたくなかった。
僕が他の、潮江先輩以外の人と寝るだなんて。

(先輩、会いたいよ・・・)

着物の前を寛げられ、首筋に、肩に痛みが走る。
痛みを感じる意味がわからなくて、噛み付かれたと気付くのに時間がかかってしまう。
押さえつけられ、押し倒され、自由が利かない身体がもどかしい。
「――触るな!!」
ぐっと足に力を込めて蹴り上げる。
蹴りが鳩尾に入った男は顔をゆがめ、付き添いの男たちが色めき立つ。
「ガキが!大人しくしやがれ!」

3人がかりで押さえつけられて、着物を脱がされる。
殴られて切れた口に鉄の味が広がった。
襦袢姿になった男が再び近づいてくるのが見えて、反撃の手を考えた。

――バンッ

勢いよく襖が開け放たれる。
ズカズカ入って来たと思ったら、男の一人がぎゃっと声を上げてうずくまる。
「ギンギンに面白そうなことしてるじゃねーか」
にやり、と笑う。
「俺も混ぜろよ」
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取り扱い傾向
食満三木・食満綾・文団 基本的にマイナ。 全て脳内妄想による捏造の産物です。 新たに与四兵始めちゃいました。
プロフィール
HN:
航輝
性別:
女性
自己紹介:

団蔵、きり丸、文次郎、滝夜叉丸は不動のベスト4ですがその他の子たちも大好きです。その時の熱の入り方によって傾向がかわるやもしれません。
連絡先→ ar.k512.roger★hotmail.co.jp ★→@でドウゾ。
twitter→takeya_chika(航輝)です。時々つぶやいています。