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どうもこんばんは。
航輝です。


ちょこちょこ続きを書き足しているのですが、流石の山ナシ落ちナシ意味ナシになりそうな感じでどうしよう。

見切り発進過ぎたorz






まぁなにはともあれ。






























「最近の陰間事情~?」

髪結処斉藤は相変わらずの混み具合だった。
卒業しても町の中継地点で居続けてると決めたタカ丸さんは、
忍術学園の穴丑みたいな立場を目指すんだろうか。
まだ生徒である僕らは、先輩方の進路を正確には知らない。
…というか卒業してからの進路を教え合う義務もない。
知らない方が多いくらいだ。
親しい先輩でフリーなら、まだ言いやすいのか教えてくれたりするけれど。
城仕えだとウッカリ言うのも憚られるというか。
昨日の友が明日の敵、なんてこともザラな世界だから言いにくいのだろう。
情報はどこから漏れるか分からないし、
当たり前のことなんだけれど。
それでも普通に公言する先輩たちも居るわけで、それはそれで凄いなぁと思う。
それもある種のアピールで。
僕らが先輩のいる城を攻めにくいと思わせる心理戦。

「はい…噂程度で良いんですけど」
「そうだねぇ」

タカ丸さんはクルクルと櫛を回しながら少しだけ考えるように首をかしげる。巷で可愛いと騒がれているのも納得してしまう。
もう18になるんですよと町の女性に可愛いと言われる度に答えているのが微笑ましくて、思わず笑ってしまったのが記憶に新しい。

「最近は綾部くんも潜入がないのか騒がれてないね。そうだなぁ、学園関係じゃ最近は聞かないね」
「…そうですか」
「残念?」
「え」
「君の名前は挙がってないからさ」
「いや、そんな」

あがっていても困る、と苦笑する。町で噂は広まりきっていないということだけでも知れてよかったんだから。

「男に抱かれるのが好きな子供がいるって噂があったら」
「ん?」
「で、何か見た目が僕っぽい噂だったら」
「???」
「どこのどいつが流しているのか、それとなく聞いてもらえませんか。最近やたらモテちゃって困ってるんですよね」

目をぱちくりしたあとに見せる笑顔がまぶしい。女の人はこの笑顔が見たくて通うのかな、なんて邪推する。腕も確かなのは勿論だ。

「そーゆうこと?モテる男はツラいねぇ」
「タカ丸さん…」
「わかってるって~」

タカ丸さんが手をパタパタさせて、ニヤニヤ笑う。

「学園のなかでもモテてるって話だったのに、遂に街まで来ちゃったんだねー」
「笑い事じゃないですよ…」
「大変だよねぇ」

わかってないじゃないか。
そもそも学園のなかではモテてないし。

「ま、依頼はわかったよ~」

タカ丸さんがバチンとウィンクをする。

「何かそれらしいのは聞いとくね。その代わり、今度、しんべえくん用のリンス分けてくれる?」

あれいっつも気になってるんだよねー!!と、タカ丸さんは上機嫌だ。
…まだあげるって返事もしていないのに。
まぁ、あげない理由もないんだけれど。

「清八に頼んでおきます」

やったー!と騒ぐタカ丸さんにそろそろ帰ることを告げ、店の外に出る。

「じゃ、宜しくお願いしまーす」
「また来てねー」

明るい声に送られ、ちょっとは気も晴れたし学園に帰ろうと歩き出す。
他のことは明日以降でいいかな、なんて暢気なことを考えて。

「あ。何か草履緩い気はしたんだよな」
草履の紐を結び直そうとしゃがんだ時、目の前に不意に影が出来た。
通るのかな、と少し場所をずれる。

「…加藤団蔵」
「え?」

まさか呼ばれると思っていなくて顔をあげる。
どこか険しい、整った顔をした人だと思った。

「ちょっと来い」
「…え?」

思わず振り払い抵抗したら、鳩尾に衝撃が走る。
揺れる意識のなか、何かが首筋に触れた気がした。
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取り扱い傾向
食満三木・食満綾・文団 基本的にマイナ。 全て脳内妄想による捏造の産物です。 新たに与四兵始めちゃいました。
プロフィール
HN:
航輝
性別:
女性
自己紹介:

団蔵、きり丸、文次郎、滝夜叉丸は不動のベスト4ですがその他の子たちも大好きです。その時の熱の入り方によって傾向がかわるやもしれません。
連絡先→ ar.k512.roger★hotmail.co.jp ★→@でドウゾ。
twitter→takeya_chika(航輝)です。時々つぶやいています。