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実は正月ネタもバレンネタも考えていたのにアップせず…
時期逃しまして残念な感じ。
世の中浮かれていたのにな。






とゆ訳でオールシーズンな慕情だよ。
文団でいこう。






















「負けたくないですね」

学園一ギンギンに忍者しているであろう生徒が呟く。
残念ながら今回は既に負けが見えているのだが。

「そうか、まぁな」
皆そうだろう、と言葉が漏れた。
審判という立場上、口を挟むことは出来ないのだが、つい。



紅白に分かれての模擬戦。
最近、サバイバルオリエンテーリングが増えた。
つまりは世の中が動いている。
実践が必要で、それでも実践に投入できない下級生の為の訓練。
守るべき者がいる場合の戦い方を彼らは学ぶ。

それでも学園内と実地はまた違うというのは勿論だが。


「土井先生、俺は学園内での戦いで負けたくないんですよ」

学園内というのが腑に落ちなかったが、黙って聞いておく。
「…負けたくないです」
血で煤で汚れた手のひらを眺めて笑った。


夜明け前の薄暗さの中で目が光る。
珍しく白昼決戦となった今回の戦の大勢は決し、大将とした(クジによる)善法寺が行方不明になったまま期限が過ぎようとしている。
今回の戦いは潮江と七松の一騎打ちが一番派手で、相当傷ついたはずだった。
悲しいかな、勝敗には関係なかったんだが。


潮江の傍らには団蔵が。


「俺は」

ポツリ
言葉が落ちる。

「こいつの前でだけは負けたくなかったんですよ」

くそ、と小さな声。


先輩は負けない、だから今回も大丈夫。
気休めで良いから、そう思わせてやりたかったんですよ、



「………そうか」



もうすぐ夜が明ける。
大丈夫だと言ってやりたかった。
あの子の中ではお前はいつも強い先輩だよと。
けれど、勝利は自分の手で勝ち取ってこそだろう。
そう思うと、何も言うことは出来なかった。
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取り扱い傾向
食満三木・食満綾・文団 基本的にマイナ。 全て脳内妄想による捏造の産物です。 新たに与四兵始めちゃいました。
プロフィール
HN:
航輝
性別:
女性
自己紹介:

団蔵、きり丸、文次郎、滝夜叉丸は不動のベスト4ですがその他の子たちも大好きです。その時の熱の入り方によって傾向がかわるやもしれません。
連絡先→ ar.k512.roger★hotmail.co.jp ★→@でドウゾ。
twitter→takeya_chika(航輝)です。時々つぶやいています。