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最近頭の中は兵太夫なんですが、なっかなか与四郎が降臨せず・・・
困ったなぁ。笑 といいつつの風見鶏。 見事にあの人の作戦にはまっているのが、悔しくて仕方ない。 半月に一度、あの人は文を寄越しいて。 ないなぁ、と思っていたら遊びに来ていたりもして。 あの人の痕跡を半月に一度、感じるのが当たり前になっていたらしい。 あぁ、くそ。 恋焦がれるなんて、そんなの全くキャラじゃない。 「兵太夫、どうしたの?」 「・・・なんで?」 三治郎が僕の罠を眺めながら心の内を読むのはいつものことで、驚くことでもないんだけれど、少しドキリとする。 気持ちを、読まれてしまうのは。 「だってさ、また落として吊るしてって罠が多いでしょ」 だからさ、とクスリと笑う。 「・・・別に、いつものことだろ?」 落とすとか。 吊るすとか。 「そうかなあぁ。落ちてくるとか、最近ないじゃない」 「・・・たまたまだよ」 そう? と笑う三治郎を軽く叩いてやる。 これはつまり、あの人の作戦にはまっているんじゃないかと思っている。腹がたつけど、これはきっと。 毎日毎日、同じ時間に訪問されると、来なくなった瞬間に気になって仕方がなくなるっていう、あれだ。 まだ、3回しか月をまたいでいないのに、あの人からの半月に一度のコンタクトを心待ちにするくらいに覚えこんでしまった自分が、なんか、本当に単純だ。 は組は・・・って言われたって、この件に関しては反論できない。 からくりを一つ仕上げて、部屋で寝転がる。 天井を見上げて、気配もないことを確認してから、ため息をひとつ。 「・・・来ないとかさぁ・・・」 考えるのやめよう、ほんとに。 忙しんだろ。あの人だって6年生で、プロの一歩手前で、卒業も控えてて試験もあって。僕にばっかりかまけているハズがないだろ。 足柄山からここまで来るのも、どれだけ時間がかかると思ってるんだ。 「そもそも、僕らはそんな仲じゃないし!!」 そうだよ。 僕らはそんな仲じゃない。 「・・・錫高野さん」 思えば、あの人のことを呼んだことなかったと思い当たる。 仮にも先輩に向かって、あんた呼ばわりしてたんだな僕。 「与四郎さん・・・?」 名前を呟いてみても違和感しかない。 はぁ、と再びため息。 「もういいよねー・・・」 目を閉じれば浮かんできてしまう。 風と共に現れては消えていくあの人に、好かれていたのは僕の方だったはずなのに。 あー・・・むかつく。 好きとか、言ってしまえば楽なんだろうか。 認めたくないけど、認めてしまっているんだから。 あーあ。 外で風の音がした。 PR |
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食満三木・食満綾・文団
基本的にマイナ。
全て脳内妄想による捏造の産物です。
新たに与四兵始めちゃいました。
プロフィール
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航輝
性別:
女性
自己紹介:
団蔵、きり丸、文次郎、滝夜叉丸は不動のベスト4ですがその他の子たちも大好きです。その時の熱の入り方によって傾向がかわるやもしれません。 連絡先→ ar.k512.roger★hotmail.co.jp ★→@でドウゾ。 twitter→takeya_chika(航輝)です。時々つぶやいています。 |