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一応は前回の続き。
食満側。 実家にいて両親の手伝いをし、鍛錬をし、兄弟の面倒を見て、宿題と言うには手間の掛かりすぎる課題をこなす。 そんな日々を送っていて、正直なところ寂しいなんて思ってる暇はなかった。 兄弟のはしゃぎっぷりを見て用具委員会の下級生を連想することはあっても。 1人節棍を振り、物足りない、潮江来ないかなと思っても。 意識して考えないようにしているのは分かっている、が、だからといって俺に何が出来る事もない。ただ節棍を振るって汗を流す。 周りに明るい色の髪の持ち主がいない。 日常的に石火矢をぶっ放す奴も当然いない。 連想させるものはないが、頭を過ぎる。寂しいなどとは認めない。 …有り難いくらい、平和だった。 世の中も。 俺自身も。 夏休みも半ば、文が来た。 珍しいこともあるものだと思いながら、帰り道で紙を開く。 学園から何か知らせか、あるいは。 淡い期待を必死で打ち消す(消せていないのは判ってる) 読みやすい、綺麗な字。 会計帳簿以外に見る字は久々で、その事実に気付いて笑った。 今まで見てきたコイツの字の八割は数字だ。 変わりなくやっているらしい。 そりゃ何より、と一通り読み終え立ちあがる。 目の端で捉えた追伸の文字。 なんだ? 追伸 会えなくて、寂しいです 目を疑った。 ――返事、返事をしなくちゃならないか? 新学期はまだしばらく先の話で俺はアイツの家の場所を知らない。 つまり文を送るしか手段がない、よな。 いっそのこと、これは。 我ながら馬鹿だなとつくづく思う。 課題をこなしてくると父に告げ、今週中に帰れる予定ではあると母に伝えた。 驚き見開いた目を見て少し笑った。 手招きをし、フラフラと歩いてる奴の手を取った。 手を引いて、どこでも良いと町から連れ出す。 ――寂しかったんだろう? そう囁けば怒ったような泣き出しそうな顔をした。 口を開き掛けるのを塞いでやる。 怒るなよ。 俺自身、気付きたくなかっただけなんだ。 寂しいだなんて。 認めてやる。 何か足りないと思ってた。 もやもやすると思ってた。 無意識にお前の姿を探してた。 影を追ってた。 俺は。 お前に会えて嬉しいんだ、三木ヱ門。 PR |
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食満三木・食満綾・文団
基本的にマイナ。
全て脳内妄想による捏造の産物です。
新たに与四兵始めちゃいました。
プロフィール
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航輝
性別:
女性
自己紹介:
団蔵、きり丸、文次郎、滝夜叉丸は不動のベスト4ですがその他の子たちも大好きです。その時の熱の入り方によって傾向がかわるやもしれません。 連絡先→ ar.k512.roger★hotmail.co.jp ★→@でドウゾ。 twitter→takeya_chika(航輝)です。時々つぶやいています。 |