× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 ちょっと久々になりましたが。 「きり丸のこと好きかもしれない」 あ、遂にきたな、て顔をした。 「…多分なんだけどね」 「多分?」 「…なんだそれ」 きょとんとした顔がちょっと可愛いとかぼんやり考えてたら連れて行かれてしまった。 …そうだよ、今は実習中で休みじゃない。ぼんやりするなよ、しっかりしろ、と今更言っても遅いのだけれど。 「庄左ヱ門、団蔵」 「え、はい!!」 団蔵の奴まだ顔が赤い。無理もないか。 「はい?」 滝夜叉丸がパンパンと土を払いながら溜息を吐いてる。 「もう少ししっかり捕まえてたら良かったのにな」 あと数刻だけ引きつけておけば勝ちだった、と。 「あぁ…!!すみません」 「すみません」 団蔵もつられて謝る。 「いや。組み伏せられた私が言うことではないな」 悔しそうに言い捨てる滝夜叉丸は、やっぱり先輩なんだと思った。 変な言い方だけど、潮江先輩のよく分かんない告白みたいなのとか、僕も。 そんな中、混乱していても表に出さずに考えてる。 正直、罠とか奇襲とか、それ以外のトラブルには弱いと思ってたから。 「まぁ良い。次に行くぞ」 そう言って歩き出す滝夜叉丸先輩を慌てて追いかけた。 何かドサクサに紛れてどうなのかなとは思ったけど仕方がない。自分でも何故あのタイミングだったか分からないけれど、あの時は今しかないと思ったんだ。 サバイバルも終わって、学園で一息吐いた。 途中、団蔵と僕に、と滝夜叉丸先輩が髪紐をくれた。 色恋に効くらしいぞと悪戯っぽく笑った。何故それを持ってるのかが気になったけれど、聞かずにお礼を言って部屋に戻る。 「伊助」 「お疲れーどうしたの」 「言っちゃった」 「へ?」 「多分好きって」 「え?」 「言っちゃったー…」 「…そっかー…。きり丸はなんて?」 「多分て何って」 「そりゃそうだよ。なんて言ったの」 「いや、言ってない」 「え?何で」 「連れてかれちゃったから」 「え、え?」 「サバイバル中で、妨害相手だったんだけど。まぁ、逃げられたんだよね」 「何でそんな時に言うのさ…」 「さぁ…今しかないと思って…?」 雰囲気というか、潮江先輩につられたとも言えない。団蔵の事もあるし黙っておこうと考えた。 「まぁ良いかなぁって」 「良いかなぁって」 伊助は、良くないでしょ、と苦笑する。 「色恋に効く紐とかもらっちゃったしね」 「へ?」 何でもない、と手を振る。 「これからだよって事」 「ふーん…?」 そう、これから。 焦らないよ、と笑った。 PR |
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全て脳内妄想による捏造の産物です。
新たに与四兵始めちゃいました。
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航輝
性別:
女性
自己紹介:
団蔵、きり丸、文次郎、滝夜叉丸は不動のベスト4ですがその他の子たちも大好きです。その時の熱の入り方によって傾向がかわるやもしれません。 連絡先→ ar.k512.roger★hotmail.co.jp ★→@でドウゾ。 twitter→takeya_chika(航輝)です。時々つぶやいています。 |