× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
一区切りのつもりだけど、もう少し続けようか変えようか…
流石に3人は追って来なかった。 思い切り走った俺には、平だけならまだしも1年2人まではというところか。 身を隠し、走り、相手の気配をやり過ごす。 途中で三郎次を連れた小平太だとか、平太を連れた長次とか、色々と見つけたがどこもそれなりに大変そうだった。 げっそり、というような仙蔵に、何が起こったんだと言いたくなるような風体の伊作とか。 そういや食満は見なかった。 マジで脱落してたら洒落にならねぇな。まぁたまたま見なかっただけだと思いたい。 抱えるきり丸がややあって「先輩」と口を開いた。 「何だ」 「護衛任務って知ってます?」 「当然だろ」 「さっき俺に敵、押さえさせて。あれ良いんですか」 ふっ、と息を吐く。 「あんなのが敵か」 「敵ですよ」 一応、あんなのでも、と小さく聞こえる。 適当な木の上で足を止め、よし、と一息吐いた。 もう、辺りが明るくなってきている。 サバイバルも終わりに近い。 「で、お前はどうするって?」 へ、ときり丸が俺を見る。 にやりと笑う。 「何か言われたろ」 手ぇ取って見つめ合ってたろ。 そう言った途端に、ばつの悪そうな顔をした。 「…言われてないけど」 「そうかよ?」 ぷい、と目を逸らす。 「…前向きに検討します」 「ん」 くしゃっと頭をかき回す。 「あんな時に言う気なんてちっとも無かったのにな」 そう呟いたのを聞いていたのか、 「庄左ヱ門もたぶんそう思ってますよ」 と返ってきた。 「言われてないんだろ」 「言われてないっすよ」 「じゃあ何だ」 「秘密です」 「ケチケチすんなよ」 「…ドケチですから」 「あー…」 そうだったな、と軽く頭を叩いてから遠くの音を聞く。 小さく響く鐘の音。 「戻るぞ」 サバイバル終了だ、と木から飛び降りる。 「先輩」 木の上から声がする。 「ああ?」 「これ!!!このサバイバルって何かご褒美あるんですかね?」 なんだ?この切り替え方は。 …いや、多分きっと、出ないだろ。 5、6年の実習な罰ゲームはあっても褒美があるとは思えない。 …いつものコイツの質問ではあるか。しかし今更。 「さぁな!妨害組は脱落させたらある、とかかもな!」 「えぇ、じゃあ俺はもらえないんですか!?」 悲鳴をあげたきり丸を見上げる。 「…かもなぁ?」 にやりと笑っていってやれば、凄い勢いできり丸が降りてくる。 「じゃあせめてキノコ!!キノコを採って帰ります!!!!」 「…は?」 「ご褒美がないならせめて…!!!!」 うおぉぉと言いながらキノコを探すきり丸の後ろ姿に、あと半刻だからなーと声を掛ける。 その間に、次の委員会の時にはどうしたもんかと考えることにした。 キョドったり赤くなる団蔵が浮かんでは消えた。 俺は全く、どうかしている。 |
カテゴリー
SSは同時間軸のものは下に行く程、経過していきます。
繋がってない物は下から。
個人的ブクマなリンク
リンクフリーに甘えています。無断リンクが満載だ。
最新記事
取り扱い傾向
食満三木・食満綾・文団
基本的にマイナ。
全て脳内妄想による捏造の産物です。
新たに与四兵始めちゃいました。
プロフィール
HN:
航輝
性別:
女性
自己紹介:
団蔵、きり丸、文次郎、滝夜叉丸は不動のベスト4ですがその他の子たちも大好きです。その時の熱の入り方によって傾向がかわるやもしれません。 連絡先→ ar.k512.roger★hotmail.co.jp ★→@でドウゾ。 twitter→takeya_chika(航輝)です。時々つぶやいています。 |