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ひっさしぶりに!!!!
庄左ヱ門ときり丸なんぞ。
このシリーズも一区切りとします。笑
次々とくっつぎ過ぎかなーと思いつつ…



くっついてってるのは、
食満三木、文団、庄きり、与四兵の順、なんですけどねー…
こへ滝は暫く、くっつきません。
?土井
?左近
?仙蔵
は、食満三木よりも前です。
仙蔵、土井先生、左近の順です。
























伊助には悪いけどしばらくの間、部屋を出てもらう。
居たところで別に俺は構わないけど、庄左ヱ門は構うだろうと思ったから。

部屋に入っても気付かずに寝てるなんて珍しい、というか、らしくない。
疲れてるのか、けれど出直すのが何となく嫌で寝ている傍らに座り込む。
「庄左ヱ門」
すやすや、寝息をたてる彼を見ながらそっと囁く。
…俺も多分、庄左ヱ門が好きだ。
聞こえてなんか、なくて良い。
こんなの聞こえていたら恥ずかしくて耐えられない。
好きだと思う、とか言うから、あれから俺は考えて考えて考えて、団蔵と潮江先輩を観察したり、食満先輩と田村先輩を観察したり。
なんかさ、凄く嬉しそうに町へ出かける先輩や、髪を結うところを見かけたり、ふとした瞬間に交わる視線だとか。

「お前の横なら女装して歩いてやっても良いと思ったんだぜ」
そっと頬に触れる。
ドキドキと、自分の脈が速いのがわかる。俺は何をしようとしてるんだ。寝てるからって。目を覚まさないからって。
寝ている庄左ヱ門の横に手をついて横に添う。
「目を覚ませよ」
でなきゃ知らない。
目を瞑り、小さく息を吸う。
「知らねぇからな」
「…何が知らないの」
声が聞こえてギクリとする。いつから起きてた?
そーっと目を開ければ柔らかな笑みを湛えて、俺を見ている庄左ヱ門。
「ねぇ、きり丸?」
何が知らないの、とクスリと笑う。
「いつから起きてた」
「さっき」
さっきっていつだよ、とぼやいてみる。顔が赤いのは、もうどうしようもない。
「ねぇ」
庄左ヱ門の指先が頬を顎をゆっくり滑る。
「知らないよ」
何がだよ、と答えた声が僅かに掠れているのが耳につく。
「嫌がらないなら、知らないよ。…それとも今度はきり丸が寝とく?」
「あのなぁ、」
腕を伸ばして庄左ヱ門を抱きしめてやる。
「寝ないぞ」
「そう」
寝ないの、と悪戯っぽく笑ったと思った次の瞬間には抱きしめ返されていて、そのままそっと額に口付けられた。
「寝なくていいの」
瞼に鼻先に、少しずつ口付けは下りてくる。
「知らないよ」
「何がだよ」
「さぁ、何だろう」
「じゃあダメだ」
「そう」
ダメなの、と呟く庄左ヱ門が意外という顔をしてた。分かんないことさせちゃダメなんだ。コツンと頭をぶつけてやる。
ぎしっと廊下で音がした。
「また今度にしようぜ」
伊助がドギマギしながら廊下に立っているんだろう。
「…じゃあ、また今度ね」
「あー良いよ」
よっと起きあがる。俺を見上げて庄左ヱ門が笑う。
「女装する?」
「…聞いてたのかよ」
「聞こえたんだよ」
「ちっ…姉弟に見えるのがオチだぜ」
「良いんじゃない。僕らとしては違うから」
「そんなもんか」
「そんなもんだよ」

まぁ今はそれでもいいけどな、と思いながら、外にいる伊助に声をかけた。
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取り扱い傾向
食満三木・食満綾・文団 基本的にマイナ。 全て脳内妄想による捏造の産物です。 新たに与四兵始めちゃいました。
プロフィール
HN:
航輝
性別:
女性
自己紹介:

団蔵、きり丸、文次郎、滝夜叉丸は不動のベスト4ですがその他の子たちも大好きです。その時の熱の入り方によって傾向がかわるやもしれません。
連絡先→ ar.k512.roger★hotmail.co.jp ★→@でドウゾ。
twitter→takeya_chika(航輝)です。時々つぶやいています。