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聞いていただきたくなりまして!!!!

慕情です。


与四郎と兵太夫でいってみよう。






















「土井先生―――!!!」
勢いよく戸が開いた。
「どうした?」
「先生が色事の相談を受けたりしていると団蔵に聞きました」
「…いや別に色事に限らず生徒の相談には乗るよ、私に限らず、他の先生方だって」
「でも安藤先生に相談したくありません」
「…それは…うーん…安藤先生も結婚されているからねぇ…」
「まぁ安藤先生はどうでもいいんで、とにかく、話を聞いてください」
「はいはい」
安藤先生、ごめんなさい。


「錫高野さんが時々こっちに来てる事は知ってますか?」
「まぁ学園に顔を見せていれば判る事だからな」
「それ以外に来ているってのは?」
「そこまでは管理していないな、誰かに見られていれば話の端にのぼるけどね」
「…のぼったことは」
「んー…ないんじゃないかな、最近は」
「へぇ」
「何だ、来てるのか」
「時々は」
「なにをしに?」
「…多分、ですけど」
少し眉を顰める教え子を珍しいなと眺めてしまう。この子はこんな顔をする子だったのかと。
「僕に会いに」
「へぇ」
「見られてないなら、多分、知らないと思うんで言うんですけど、あのでも、内緒にして下さい!!!」
「うん?」
「気に入ったって言われて、なんか、そっからカラクリ見せろとか何とかで会いに来たりするんですよ、あの人」
「ふーん…?」
「で、次はもう少ししようかとか何とか言うんで」
「はぁ?」
次がいつで、もう少しは何なんだ。
「…よく判んないんですけど」
「私にもよく判らん」
「口付けされるのかなって思ったりしたから、その先って言われたら知りたくないような知りたいような、なんかもう僕も複雑です」
「はぁ?」
「だってあの人が僕に夢中とかそんな事は信じられないし」
「そんな事言うのか、彼は」
「言わないですけど、言わないから尚更判らないし嫌なんです」
「はー…」
「好きだって言われたら、また違うかなって思うけど言われたこと無いから。ていうか色に溺れる人でもないし、でもワザワザ僕に会いに来るし文も寄越すし」
「…はー…」
「わかんないんですよ」
「わからないな」
「でしょう?」
「うん…」

やたら好かれているんだなぁと感心した。
まだ先は知らないで欲しいな、でもこの、満更でもない様子だと近々口づけは許すだろうなと思う。

好きだと言葉にされたらどう感じるのだろう、この子は。
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取り扱い傾向
食満三木・食満綾・文団 基本的にマイナ。 全て脳内妄想による捏造の産物です。 新たに与四兵始めちゃいました。
プロフィール
HN:
航輝
性別:
女性
自己紹介:

団蔵、きり丸、文次郎、滝夜叉丸は不動のベスト4ですがその他の子たちも大好きです。その時の熱の入り方によって傾向がかわるやもしれません。
連絡先→ ar.k512.roger★hotmail.co.jp ★→@でドウゾ。
twitter→takeya_chika(航輝)です。時々つぶやいています。