× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 変えたからには前のをね。 ~5月15日まで 「・・・ただいま」 すやすやと寝息をたてているのを見つめてから小さく呟いた。 起こさないように、そっと。 今日中には帰るけれど実習は何時に終わるか判らない。だから先に休めと言ったのに。 「・・・健気だな」 俺の部屋で寝ているってことはここで待っていたんだろう? 蒲団が掛けてあるということは仙蔵が出ていく前に眠りに落ちたらしい。 いや、寝たから出ていったのか。 つまり今夜は帰らないということだ。 あの人の所へ出掛けるときは、決まって夜中、次の日が実習ではないときなのだから。 アイツも疲れている筈なのによくやるよ。 「ゆっくり寝とけよ、団蔵」 少しだけ頭を撫でてそっと布団に潜り込む。 起きたときの反応を想像すると笑える。 「・・・おやすみ」 文団。 「あのですね!!!私にも休みってものはあるんですよ!」 「だっ、」 「だってじゃないです!帰れなんてひどいじゃないですか!」 ・・・だって、休みなんてあの国に、あの執務室にあるなんて思えない。 というのが1つ。 気持ちは嬉しいけれど無理はしてほしくない。 「そりゃ。一緒にいられるのは嬉しいんですけど」 「じゃあ良いじゃないですかたまの休みに私が来たって」 「・・・だって僕は授業なんですもん」 「いいですよ私は待ってるから」 「そういう問題じゃないです!!」 出来るならば他の誰にも、この人のことを見せたくない。 僕だけで良い。 普段は大人っぽいこの人が幼く見える瞬間とか、 元気に振る舞っているけど実は疲れているとか、 そんなの何もかも全部僕だけの物にしておきたい。 そんな風に考えるって知ったらこの人はどう思うのだろう。 束縛なんて、そんなもの。 「僕がそちらに遊びに行きますよ、だから」 「・・・私が来るのそんなにイヤですか」 「そうじゃないんです」 「じゃあなんで」 「だって僕が授業の時にわざわざくるから」 無防備なままの貴方を誰にも見せたくないんです、なんて言えない。 ?左近 「三木ヱ門」 「はい」 「キスして良いか?」 「・・・は、え、何を突然」 「キスしたい、て言ってんの」 先輩の目が余りに真剣なので黙ってしまう。 「・・・ど、どうぞ・・・」 改まって言うと照れくさい。 何で今更いつもは許可なんか求めないくせに。 「ん」 ちゅ、という音が耳をくすぐる。 あぁあ!! イヤだもう昼間から何がしたいんだこの人!! 「ごちそうさまでした」 「・・・お粗末様でした・・・?」 ぽん、と頭に手が置かれる。 「これから1週間、潜入の訓練だから戻らない」 「え」 「だからな。補給」 「補給って」 「元気出ると思うぜ」 この人はもう、全く。 補給っていうのは先輩にじゃなくて。 私に補給しといたから我慢しとけよってことに違いない。 「お気をつけて」 「お、ありがとな。お前もしっかりやれよ」 「もちろんです」 補給とかされてしまったことだし。 私の源ってホントにやすい。 食満三木 PR |
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全て脳内妄想による捏造の産物です。
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航輝
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女性
自己紹介:
団蔵、きり丸、文次郎、滝夜叉丸は不動のベスト4ですがその他の子たちも大好きです。その時の熱の入り方によって傾向がかわるやもしれません。 連絡先→ ar.k512.roger★hotmail.co.jp ★→@でドウゾ。 twitter→takeya_chika(航輝)です。時々つぶやいています。 |