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今日の朝は雷雨でして、雨音に雷鳴での目覚めという何とも言い難い朝でした。何せ遅刻寸前の目覚めですからね!!!
いつも家を出る15分後という恐怖(笑)何が何でも自転車じゃないかという。 まぁ私、全く雷は怖くないんですけども。 雨が面倒だなくらいで。 そんな内容では全く無いですが、バスタブ~から続く文団とは少し違う2人。 馬を走らせること四半刻。 始終無言で、馬術は得意だから遅れることもなく(今から思えば僕に合わせてくれていたんだろうと思うけれど)先輩の横顔ばかり眺めていた。 何か話さないといけないかなぁ、とか、何で遠乗りに誘ってくれたのかなぁ、とか。 話題を探してアレコレ考えてるうちに、2人きりだなぁ、に辿り着いて少し焦る。何かもう自分が女の子になったような気分、というか。 …逢引に誘われた女の子。 そう思うと少しだけ顔が熱くなる。 先輩はどう考えているんだろう? すっと背を伸ばし前を見る横顔。僕には何を考えているかは汲み取れない。 「…止まるぞ」 え、この辺は何かあったっけと思いながら手綱を引く。 どうどう。 「お前ずっと見てたろ」 「あ、え」 気付かれてた? 「…気付かないはずないだろうが」 顔に出てしまったらしい僕の疑問に答えつつ、口の端を僅かに上げる。 「世間じゃアレを見つめるってんだよ。あの距離で視線に気付かない忍者はどうかと思うぞ」 「…はい、あの、…すみません」 「謝るな」 「すみませ」 「だから謝るな、」 「はい、すみ、じゃないや、えーと…?」 つい口を出る謝罪に戸惑い目を瞑る。 目を開けてみたら前には誰もいなくて馬鹿みたいだと小さく息を吐き出した。その時、樹の上に登ったらしい先輩の声がした。 「団蔵、こっちに来い」 何だろう、と思いながら樹に登る。 最後の枝で先輩が笑って引き上げてくれる。 「秘密基地」 ニッと笑う先輩につられて、ヘラっと笑みを返す。 秘密基地? 一体何のことだか分からない。 辺りを見回したって、基地と聞いて浮かぶような入口も何も有りはしないし、隠れるような場所もない。 「ここな、見えねぇんだよ」 先輩が幹の上に腰を下ろす。 「見えない?」 「下から見上げても見えない枝の付き方なんだ、つか、まぁそうなるように間引いたんだけどな」 話す先輩がすごく楽しそうで、だから何なんだと、思わないこともないけど、僕まで楽しい気がする不思議。 「…はぁ、で、秘密基地」 「おー横の樹は仙蔵とか、アイツらが手入れしてる」 「…6人それぞれ1本ですか?」 「ま、6人とも好みがあるからな」 そうなるな、と肯く先輩を見ながら僕はきっと変な顔をしていたと思う。 信じられない。先輩方が秘密基地を作ることだとか、それを僕に教えてくれたことも。 こんな事、絶対誰にも言えないけれど、その言えないことを知っているのが嬉しいんだと思う。 「…特別だからな、いいな」 言いながらも目を合わせない、柄じゃないんだ、と照れる先輩が僕の心に刻まれていく。 PR |
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全て脳内妄想による捏造の産物です。
新たに与四兵始めちゃいました。
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航輝
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団蔵、きり丸、文次郎、滝夜叉丸は不動のベスト4ですがその他の子たちも大好きです。その時の熱の入り方によって傾向がかわるやもしれません。 連絡先→ ar.k512.roger★hotmail.co.jp ★→@でドウゾ。 twitter→takeya_chika(航輝)です。時々つぶやいています。 |