忍者ブログ
[82] [81] [80] [79] [78] [77] [76] [75] [74] [73] [72]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。


誕生日だから何かあげようと思いまして。
誰の誕生日って私自身の(笑)


夜に朝に昼にも祝っていただきました。
有り難い。
歳取りたくない歳になっていってますが。
























取り敢えず誰かに何とかして欲しい。
話をしたい時に選ぶのは大体が庄左ヱ門かきり丸だ。
今日は、話が話だから庄左ヱ門のところに足が向く。
きり丸にはまだ、あれ、でも僕と同じ様なものなのかな。
あれ、と思いながら庄左ヱ門の部屋の襖を開ける。

「庄ちゃん…」
「どうしたの?」
急だから驚いた、と呟きながら庄左ヱ門が迎え入れてくれる。
「どうやったら分かるんだろう…」
「なにが?」
何かあったの、という言葉を無視してしまう。ごめん、庄左ヱ門。
「好きって聞いたらかな」
先輩には言われた、けど。
「体が触れたらかな」
頭を撫でる手を思い出す。でもこれは先輩後輩のスキンシップに入るだろうし。
「見つめたらとか」
今は逸らしてしまう気がする。
…じゃあ、抱きしめたら。
「えぇぇ無理無理無理!!!!」
抱きしめるとか、僕には無理だ!
「団蔵?」
ましてや、…口付けとか。
先輩はそういう事もしたいと、思うのだろうか。
「う~…!!!」
「ちょっと団蔵、団蔵ってば!!」
「うわっ!?…あー…ごめん、庄ちゃん」
「なんなの?用事じゃないの?」
「えっ…と、その、さ。用っていうか」
呆れた顔。
無理もない。突然訪ねてきたと思ったら1人でバタバタしだすんだから。

「恥ずかしくて逃げてきちゃったー…」
「誰から?あー、先輩?」
察してくれて有難う、と思いながら黙って頷く。
「何で今更恥ずかしがるの」
「変な夢見たからさー…」
「ふうん」

夢の中の僕らは名前を呼んで抱きしめて、最後に少し、口を寄せた。
思い出しただけで恥ずかしい。
どんどん思い出してくるのが、また。

「好きなの、団蔵は」
「…どうなんだろ」
「好きじゃないの」
「分かんないんだよ」
「分かんないんだ?」
「…た、ぶん」
「ふーん…」

庄左ヱ門がそっと息を吐く。

「…分かんないよね、そんなの」
そう言って僅かに下を向いた。
あ。
もしかして、これ。

「庄ちゃん?」
つ、と近寄って手を背中に回す。
少し力を入れて、すぐに抜く。

「…なに?」

「いや、やっぱ友達ってこんなもんだよねって」
「?」
「ドキドキがないだろ?」
「そりゃないよ」
「ね」
「ねって」
「だからさ!!」
つまり、そういう事じゃないかと思ったんだ。

「好きなのかも」
「は?」
「だから、ドキドキするから」
「は、」
何か庄左ヱ門が言い掛けたけど、ありがと!!と言って部屋を出た。
PR


忍者ブログ [PR]
取り扱い傾向
食満三木・食満綾・文団 基本的にマイナ。 全て脳内妄想による捏造の産物です。 新たに与四兵始めちゃいました。
プロフィール
HN:
航輝
性別:
女性
自己紹介:

団蔵、きり丸、文次郎、滝夜叉丸は不動のベスト4ですがその他の子たちも大好きです。その時の熱の入り方によって傾向がかわるやもしれません。
連絡先→ ar.k512.roger★hotmail.co.jp ★→@でドウゾ。
twitter→takeya_chika(航輝)です。時々つぶやいています。