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文団です。
バスタブに一滴は一応これでおしまい。 次に続けようと思います。 なんしか、きりちゃんと庄ちゃんは出張る。 そういや、そもそも乱太郎を安心させる為だったっけ。 文次郎と別れた後に長屋へ向かい、やっと当初の目的を思い出した。 「結局なんて言えばいいんだ…?」 団蔵と先輩は噂みたいな事はないってよ。 それも決して間違いじゃない。 今は未だ、2人は特別な仲じゃない。 「でもなぁ…」 全く何もない、こともない。 何かある訳でもないが無い訳でもない。 その状態が一番厄介だ。 いやでも、まぁ、乱太郎は素直だし。 「何もないって言えば信じて気付くにしてもずっと先だろうしな…良いか…?」 「何が良いの?」 びくっとして慌てて振り向く。 乱太郎が、私が何?と笑っている。 「あぁいや、団蔵のな!!あの噂だけどさ、」 「あぁ…あれ、何かあるの?」 一瞬不安が顔をよぎるのを見てしまう。やっぱダメだな、余計なことは言うべきじゃない。 「潮江先輩にも団蔵にも確かめたけど、何もないってよ。先輩はともかく団蔵は嘘吐くの下手だし、何もないんじゃねぇか」 そう伝えた途端、見るからに安心した乱太郎に、自分まで安心してしまう。 「そっか。なら良いんだ!ただならぬ仲って何だろうねって喜三太としんべヱと話してたんだー何もないなら良いよね」 「あぁ、良いんじゃねぇ?」 聞きたかったのはただならぬ仲の中身なのかよ。 尚更言えるか!!ときり丸は己の中の忍者部分を総動員してしらばっくれる。 「ごめんねーきり丸。変なこと聞いて」 「良いって良いって!ホラとっとと2人に行ってこいよ、何もないって」 うん、じゃあ私行ってくる!と走っていく乱太郎を見送った。 「…はー…」 やれやれ、と縁側に座り込む。 「団蔵はどうなるんだろうなぁ…」 あの先輩って辺り、なっかなか進まない気がする。 「…きり丸?」 「あれ、庄左ヱ門」 どうしたんだよ、と見上げる。 「宿題の返却忘れてたって土井先生がね」 山のような束を抱えて笑ってみせる。 「なんか悩み事?」 「いや?」 「そう、なら良いけど。きり丸が1人で溜息吐いてるなんてらしくないなと思ってさ」 「ははは、俺だってたまには1人だよ」 「いや1人なのが多いのは知ってるけどさ」 「へ?」 そんなことを言われるなんて思ってもいなくて、驚いて間抜けな声が出てしまう。 庄左ヱ門が笑って束を抱え直す。 「何にもないんなら良いんだよ」 じゃ僕行くね、と歩いていってしまう。 庄ちゃんたら相変わらず。 「…もう少し何か聞いても良いんじゃないの…?」 ま、良いけど。 折角1人にしてもらった事だし。 「もう少しだけ居とくかぁ」 庄左ヱ門には後で愚痴ろう。1年は組の学級委員に、悩めるクラスメイトを救ってもらおう。 …大して悩んでないけど。 潮江先輩の所にいく団蔵の笑顔と、照れたように笑った先輩の顔を思い出して、何となく胸がさざめいた。 PR |
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基本的にマイナ。
全て脳内妄想による捏造の産物です。
新たに与四兵始めちゃいました。
プロフィール
HN:
航輝
性別:
女性
自己紹介:
団蔵、きり丸、文次郎、滝夜叉丸は不動のベスト4ですがその他の子たちも大好きです。その時の熱の入り方によって傾向がかわるやもしれません。 連絡先→ ar.k512.roger★hotmail.co.jp ★→@でドウゾ。 twitter→takeya_chika(航輝)です。時々つぶやいています。 |