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女装ネタが好きでこんなところでも引っ張ってみる。
うちの全ての元凶は女装なのです。

食満三木でも、なんでも。笑





























「きりちゃん」
「んー?」
僕の部屋にきり丸が居ることが増えた。
内職の花の山を作っているのを横目で見ながら、僕は宿題を終わらせる。
「…女装する気、ない?」
「へ?いつ、今?」
作業する手は止めず、一瞬だけ視線を寄越し。
「んー今でも良いけど、あとでも」
「…何で?」
思い切り疑問符を浮かべられても僕にもよく分からない。
だから、自然と浮かぶ苦笑い。
「見たいから、かな」
「どうしたんだよ、庄ちゃん?」
よーし終わり、と花の山を押しやり向き直る。手早く帯を解き着物を寄越せとばかりに差し出す手。
押入から女物の着物を取り出し渡してやる。
「何か見たくなったんだ」
「そりゃ構わないけどさ」
あとで宿題移させて貰おうかなー、なんて言いながら。
「うん。まぁ少しならね。だからお願い」
「え、マジで良いのかよ!!ラッキー」
言ってみただけなのに、と声がはしゃぐ。
「化粧もする?」
「ううん」
着替えて髪を整えたきり丸は十分可愛いと思う。
「可愛いよなー」
「よせやい、恥ずかしい」
何、言ってんだよ庄左ヱ門。
笑ったあと、ふと真顔で僕を見る。
「どうした?」
「いや、ううん、何でもない」
もう解いて良いよ、と1回だけ抱きしめてみる。
何か変わるかなぁと何となく。
「…庄左ヱ門?」
「ん?」
ホントに解いて良いのかと目が訊いてる。
「良いよ、ごめん」
きり丸は何を思ったんだろう。
元の忍装束に着替える途中、名前を呼んで背中から緩く抱き付いた。
驚いたきり丸の声が降ってくる。
「どうしたんだよ」
「分かんない」
「何、やっぱり着替えるなって?」
「違う。暖かいかなって」
「…暖かい?」
「うん…」
変な庄左ヱ門、と呟いたけど暫く黙ってそのままだった。
「あのさ、庄ちゃん」
「ん?」
「こっちのがあったかかくない?」
背中から胸へ。きり丸が私を正面にする。
「ほら」
ぎゅう、と背中に回された手が撫でるように動く。
「何かわかんないけど、今日の庄ちゃんは甘えたがりだからなぁ」
特別、と笑う気配がした。
「どうすんだよ伊助が戻ってきたら」
「今日は私のお兄ちゃんなんだって言おうかな」
デカい弟だなーと言いながらコツンと額をくっつけた。

女装しててもしなくても、ちょっとドキドキするのは変わらなかった。
でも今はもう少し弟のままでいたいなと思う。
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取り扱い傾向
食満三木・食満綾・文団 基本的にマイナ。 全て脳内妄想による捏造の産物です。 新たに与四兵始めちゃいました。
プロフィール
HN:
航輝
性別:
女性
自己紹介:

団蔵、きり丸、文次郎、滝夜叉丸は不動のベスト4ですがその他の子たちも大好きです。その時の熱の入り方によって傾向がかわるやもしれません。
連絡先→ ar.k512.roger★hotmail.co.jp ★→@でドウゾ。
twitter→takeya_chika(航輝)です。時々つぶやいています。