× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 滝夜叉丸と三木ヱ門。 気分で2人はセットにしてみました。 「どうした2人揃って。珍しいな」 4年生は、斉藤タカ丸以外に私の所へは滅多に来ない。担任でない教師には委員会絡みでなければ特に用もないからだ。 「土井先生にお伺いしたいことがありまして」 平滝夜叉丸に田村三木ヱ門。 4年で1番優秀と自称する2人が私の所に、しかも揃って来るなんて。今更授業の質問とは全く思えないし、火薬の管理ならば委員会を通すだろう。 つまり、委員会でもなく授業でもない、それ以外の用件で2人が一緒に来ているのだ。 …珍しいより外に言い様があるだろうか。 「どうしたんだ?」 まぁ入れ、と部屋に招き、座るよう座布団を示す。 自分も座り直し話を聞く体勢になる。 「何か悩みでも?」 どうも最近、生徒が訪ねてくることが増えたような気がする。 そろそろ茶菓子でも常備するべきだろうか。 少しの沈黙の後、これ以上は黙ってられない、と滝夜叉丸が口を開く。 「私たち、最近6年の先輩方と過ごすことが増えたんです」 「悪いことではないな。しっかり学ぶと良い」 「それは勿論」 「そうなのですが」 口ごもる2人を思わず眺めてしまう。言いたい事はキッチリ言う2人であるから余計に。 「何かあるのか?」 「…七松先輩に、やたら女装してと頼まれるんですよね…私」 「ほほう」 綺麗だからな、だけで済ませて良いのかは疑問だが。 「食満先輩は、無理に女装しろとは言いませんが」 「うん」 「女装した時だけは、その、寝ようかなって感じになるんですよね」 おいおい、何だそれは。 「あー…えーと…田村?」 「はい」 「お前は、その、何だ、寝るのが嫌なのか?」 「えっ…あの、寝るのが嫌と言いますか」 あぁ、そうではないらしい。 無理強いでは無かったな、食満、本当に良かったよ。 「何故女装している時だけなのかなって…」 何て答えたら良いんだろう。 勘弁してくれよ、何をしてるんだ最高学年。 「あー…そうだなぁ…」 「七松先輩も、好きだ好きだと言ったりもするんですが」 「そうなのか」 「冗談なのか本気なのかの判断は付きかねますが。あと、ひょっとしたら、女装している私が好きなのかなとか思ったりも」 「…そうなのか」 「私もそれは疑問に感じる時があります」 「えーと、それは食満が」 「女装した私を好きなんじゃないかなと」 「…………………」 な、と顔を見合わせ頷く2人を眺め、思わず天を仰いでしまう。 「それは…どうなんだろうな…」 何かもう、どうフォローしたら良いのかもわからない。 「そういう事は、しっかり本人と話し合いなさい…」 私の愚痴は一体誰が聞いてくれるのだろうかと、時間があるなら来て欲しいなぁと僅かに願った。 PR |
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食満三木・食満綾・文団
基本的にマイナ。
全て脳内妄想による捏造の産物です。
新たに与四兵始めちゃいました。
プロフィール
HN:
航輝
性別:
女性
自己紹介:
団蔵、きり丸、文次郎、滝夜叉丸は不動のベスト4ですがその他の子たちも大好きです。その時の熱の入り方によって傾向がかわるやもしれません。 連絡先→ ar.k512.roger★hotmail.co.jp ★→@でドウゾ。 twitter→takeya_chika(航輝)です。時々つぶやいています。 |