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もんじと仙蔵は基本仲良しでいてほしい。
仙蔵さんには仙蔵さんの好きな人がいるという設定なので まったく書くつもりはありませんが。 適宜お好きな方を当てはめてください(コラ 「なぁ仙蔵」 「何だ?」 「俺はそんなに顔に出してるか?」 「時々色々出ているな」 「…時々色々、なぁ…」 その時々をきり丸に見られたってのか。伊作の不運が移ったか。勘弁してくれ。 「ま、案ずるな。誰が気付こうが本人は気付かんだろうと思うぞ」 「…そーゆう問題か…?」 「それはお前次第だ、文次郎」 「というかな」 立ち上がって体を伸ばす。 最近、書類と闘いすぎてんな、明日の委員会は軽く走らせてからにしよう、と考えた。 「その気付いてない本人に、わざわざ伝えるお節介が居るんだよ」 「ほう」 「全く要らん事をする奴が」 「で、それはバレたのか」 「いや?」 「何だつまらん」 「面白がるなよ」 「他人事だからな」 ごもっとも。 「なんかなー…」 腕立てとか始めてみるのは早くなった鼓動を誤魔化すためか。仙蔵相手じゃ無意味なのにな。 「似てんだと」 「は?」 「土井先生に」 「お前が? バカな。似ても似つかんだろう」 「好きな人の話をする土井先生の顔と。…俺が時々そんなんだと」 仙蔵の顔が笑みを堪えようとして歪む。それなら堪えねぇ方がマシだと思うぞ。いや、あえて見せてんのか、面白がっているんだと。 「誰が見た」 「きり丸」 「だけか?」 「聞いたのはな」 「ふーん…団蔵はなんて」 「好きってどんな感じか聞きたかったのにー」 「ははははは!!!」 「笑えねぇよ!!」 仙蔵は笑い続けている。いや、気持ちは分かるが。 「……っお前に、聞くことかと思ってな…ははは」 「だよな…何故俺に聞こうとするかなアイツ」 俺にだって謎だ。 「まぁ本人が気付かないのなら良いんじゃないか?」 あいつは鈍そうだ、と相変わらず肩を震わせながら仙蔵が言う。 「…お前がどんな顔をして団蔵を見ているのかは非常に興味があるが」 「土井先生を見て来いよ」 「そう簡単に見れるものなのか」 「知るか」 「きり丸にでも聞くかなー」 くっくっと想像でもしてるのか笑いが漏れる。そろそろ腹立つぞ。俺の気は長くないんだからな。 「…お前は良いよな」 「は? 何だ急に」 「もう決着ついててよ」 あぁ、と呟いた仙蔵が目を細めて窓の外を見やる。 「…良いか、どうだかな。お前は蚯蚓を羨ましいなんて言うなよ」 「言うかバカタレ」 「ふふ、馬が羨ましいか」 「何でだよ」 「馬と言えば団蔵だからな」 「だからって馬が羨ましいとは思わねぇよ」 「そうか」 「おうよ」 再び仙蔵の目が細められる、と立ち上がり庭に向かう。 「文次郎」 「おー」 「バレるのは時間の問題かもしれんな」 「…あぁ?んな訳ないだろ」 振り返った顔の口元が笑う。 「好きだと滲み出ているんだろ。…教えてやったらどうだ」 「な、」 「人を好くのは悪くない」 今夜は戻らん、と言い捨てて消えた。 「あいつ…」 そんな簡単な話じゃないんだよ、と外の闇を見つめた。 在学中だけと割り切るならば話は別だが。適当な関係ならわざわざアイツを選ばなくて良い。 それこそ遊廓で事は足りるし(俺は御免だが)5、6年の奴らの方が免疫もあるだろう。 そんなんじゃなくて。 そんなんじゃない関係を俺はアイツに求めたいんだろうと考えただけで頭痛がする、気がした。 PR |
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食満三木・食満綾・文団
基本的にマイナ。
全て脳内妄想による捏造の産物です。
新たに与四兵始めちゃいました。
プロフィール
HN:
航輝
性別:
女性
自己紹介:
団蔵、きり丸、文次郎、滝夜叉丸は不動のベスト4ですがその他の子たちも大好きです。その時の熱の入り方によって傾向がかわるやもしれません。 連絡先→ ar.k512.roger★hotmail.co.jp ★→@でドウゾ。 twitter→takeya_chika(航輝)です。時々つぶやいています。 |