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兄弟と姉弟でちょっとだけ分けてます。
なんの差? って話なんですけど・・・ えーと・・・ 庄ちゃんか、きりちゃんか、みたいな。 そんな感じ。 庄左ヱ門は最近、度々俺の体に触れる。例えばそれは肩に手を置くだとか、腕を掴むとか。そんな小さな事だったりするけれど、今まではそんな事なかったのにと思うんだ。 別にそれが嫌だとか、そんなんじゃないけど。 ただ少し、思い出したりして。 「きり丸、きり丸」 「んー何だよ庄左ヱ門」 「何もないんだけどさ」 「コレのどこが何もないなんだよ」 あはは、と笑いながら後ろから俺に体を預けてくる。おんぶか!? おんぶがして欲しいのか!? そんな事を言いながら背中に感じる体温にドキドキする。 背中に体温。 こんなのは誰かをおぶる以外に感じてない。母親に抱かれるなんて、もうないし。 「何か理由があるわけではないから」 肩の上から手を前に。その手を掴んでみたものの所在なくて手の置き場所に困ってしまう。 「なんか、やりたくなったんだ」 「そうかよ。…そりゃかまわないけどさ」 「きりちゃんならそう言うと思ってたよ」 他の誰にしたんだよ、と苦笑しながら今度は俺が体重をかけてみる。もたれれば抱き止めてくれる。 あ、温かいな。なんて感じながら他愛のない会話になる。 どこどこの団子が美味いって、くのいちの女の子が話してたとか。今日の晩飯の献立とか。 「なぁ庄左ヱ門」 「なぁに? きり丸」 「俺さぁ、こっからどういう体勢をとったら良いのか判んないんだけど」 「え?」 「重くないか?」 「別に?」 「じゃあ暑くない?」 「別に? きり丸は暑いの?」 「そうじゃねぇけど」 「うん、じゃあ問題ないよ」 「うーん…じゃあこの体勢は不自然じゃないか?」 それを聞いた庄左ヱ門がやっぱり首をひねる。 「自然ではないかもしれないけど…僕ら皆でおしくらまんじゅうするくらいだし、今更何も言わないんじゃないのかなぁ」 2人と11人は違うと思う。 控えめにそう伝えると、確かに、と頷いて、離れる? と聞いてくる。 「いや、どっちでも良いけどさ、伊助来たらどうすんだ」 「どうもしないよ」 「えぇ?」 「何もないじゃないか」 「まぁなぁ…」 「んん?」 「いや、何も」 聞かれても見られてもやましい事はしてないが。 気恥ずかしい、だけだ。 「…庄左ヱ門」 「ん?」 「今、俺、だめだ」 「…ん…?」 「だめなんだ」 「???」 昔を思い出して、油断してたら泣きそうだ。 「今日は俺が弟役な」 ぎゅ、と手を掴んだまま、少し滲む視界の理由をどうやって隠そうと考えた。 PR |
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食満三木・食満綾・文団
基本的にマイナ。
全て脳内妄想による捏造の産物です。
新たに与四兵始めちゃいました。
プロフィール
HN:
航輝
性別:
女性
自己紹介:
団蔵、きり丸、文次郎、滝夜叉丸は不動のベスト4ですがその他の子たちも大好きです。その時の熱の入り方によって傾向がかわるやもしれません。 連絡先→ ar.k512.roger★hotmail.co.jp ★→@でドウゾ。 twitter→takeya_chika(航輝)です。時々つぶやいています。 |