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きりちゃんサイドの兄弟編。

きりちゃんが兄弟と言い出したら暗くなりそうなんだけどな。
うーん。
そういう感じで書き出したのではないことは確かです。


































いつも話したいときは校庭とか馬小屋に行くんだけれど、今日は珍しく団蔵が部屋に来ている。
俺はバイトが終わったばかりで、乱太郎は保健室。しんべヱは…くのいち教室近くの裏庭、らしい。
二人きりの部屋の中で、俺は大の字になって床に転がる。その横に団蔵も寝そべっている。
「な、団蔵」
「どしたの、きり丸」
「最近な、庄左ヱ門がやたら甘えてくんだけどさ」
「へー庄左ヱ門が? 変わりないように見えるけど」
うーん、と団蔵が考えている。
「…変わりないんじゃない?」
「うーん」
確かに普段の生活に入り込んでる感じではないしな、と思いながら少しずつ口に出す。
「スキンシップが増えた」
「前に連れションならしたけど」
そうじゃねぇよ、と笑う。
「背中にもたれてくるとか」
「えーないない」
「後ろから抱きしめてくるとか」
「ないないないない」
抱きしめるっていうか、おんぶだけどなアレじゃ、と呟く。
「どっちにしろ、ない」
「だよなぁ…」
「うん。庄左ヱ門だもん」
「だよなぁ」
「うん」
「とにかくさ、」
よ、と弾みをつけて起きあがる。
「庄左ヱ門がらしくないんだよ、時々」
「悩んでるのかなぁ庄左ヱ門」
団蔵も起き上がり座り直しながら考えてるんだろう、宙を見つめる。
「うーん…聞いたことないな」
「俺もない」
でもな、と変わらず首を傾げている団蔵を見た。
「もし自分が庄左ヱ門だとして、悩みがあったら俺たちに言うかな」
「事によるんじゃない?手に負えないなら先生に言うと思うなぁ」
「普通に話せるならでなきゃ伊助だよな、同じ部屋だし仲良いし」
「多分ね…」
「じゃあまずは伊助に聞くか」
「勝手に聞いて庄左ヱ門怒らないかな」
「怒るようなことなら伊助も喋らないだろ」
「あぁ。そっか」
「な」
「そうだね」

――で。伊助だ。

あのあと直ぐに伊助の部屋に訪れた俺たちを、何か珍しいね、と言いながら迎え入れてくれた。
「んー最近の庄ちゃんねぇ…」

お茶をすすった伊助が口を開いた。
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取り扱い傾向
食満三木・食満綾・文団 基本的にマイナ。 全て脳内妄想による捏造の産物です。 新たに与四兵始めちゃいました。
プロフィール
HN:
航輝
性別:
女性
自己紹介:

団蔵、きり丸、文次郎、滝夜叉丸は不動のベスト4ですがその他の子たちも大好きです。その時の熱の入り方によって傾向がかわるやもしれません。
連絡先→ ar.k512.roger★hotmail.co.jp ★→@でドウゾ。
twitter→takeya_chika(航輝)です。時々つぶやいています。