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けまみき4つめです。

私が書くものは私が好きなキャラばかりが出てくるので、
そのときに夢中なキャラがよくわかります。

あとは妹とともに妄想することが多いので(笑)
妹の好みも若干反映されています。



という、どうでもいい話。






















「…というのでどうだ、1人でも騙しきった者の勝ちだ」
鏡を見ながら念入りに化粧を施していく。金に輝く髪がサラリと揺れた。それとほぼ同時に横の真っ黒な髪が肩に流れる。
「ふっ…この学年一優秀な私に勝てるとでも思っているのか?」
向かい側で唇に紅をつけるのは、色素は薄いが全く異なった色の、ふわりとした髪の持ち主。
「優秀なのは良いけどねぇ。それより私の相手…不利すぎると思うんだけれど?」
クジ引き直さない?と呟いている。
黒い髪が満足そうに頷いて立ち上がる。
「それは自分のクジ運を恨むことだ!」
ゆらゆらと首を振りながら仕方ない、と残る2人も続いて立ち上がる。
「運も実力のうちだからな!!」
部屋を出ていく3人は雰囲気は全く違えども何れも劣らず美しい。

「滝は良いよねー絶対騙せるじゃない。先輩はともかく」
1年は組なんて簡単でしょ?と口を尖らすのは波打つ髪の。
「私なんか立花先輩と土井先生…あぁ、昼食を奢るのは私かな…」
「それなら私だって」
考えてみろと、金の髪が口を挟む。
「潮江先輩と食満先輩なんだぞ…!!即バレて笑われる気がする…」
「ふふ…確かに七松先輩は無理かも知れないが、きり丸は楽勝だからな!2人とも、明日は私に何を奢るか考えておくと良い!!」
はっはっは!と高笑いをしながら歩いていく後ろ姿に向かって、遅れた2人は溜息をついた。


そもそも、何故こんな事になっているのかというと。

「折角、気合い入れて女装するのにすぐに解いてしまうなんて勿体無いと思わない!?」
…とそれぞれの髪を結い上げたタカ丸が訴えたからだ。
「別に思わない」
「いや?」
「思わない」
3人が口々に否定の意を表したものの、
「じゃあ僕もう結わないからね」
というタカ丸を宥めるべく(まだ髪結いの技術はタカ丸には遠く及ばないという弱みによる)この日の授業の最後だから、女装姿を1日保つと言ってしまったが為。
「どうせ1日女装して過ごすなら何か賭けよう」
と綾部が呑気な事を言い出し、
「これなら先輩も騙せそうだねー」
とタカ丸が楽しそうに3人眺めたものだから、ならばいっそ本当に試してみるか、という事で落ち着いた。
ちなみに、誰を騙すかを籤で決めたのだが、内容はタカ丸の独断による。三木ヱ門と喜八郎は、きり丸は簡単過ぎる!と抗議をしたが、簡単そうで難しいんじゃないかなぁ…らしい。

こうして1日女装をすることになった3人は授業の課題は着実にクリアしていきながらも、この後の難問をどうするかという事に頭を悩ませていた。


「じゃあ、これから夕食が済むまで、本名を呼ばれなかったら良いことにしようか」
そう言うタカ丸は至極楽しそうだ(自身は2年生の授業を受ける為に元の姿に戻っている)
「…誰が真偽を確かめるんだ」
「えー自己申告でしょー?君たちは勝負で嘘吐くの?」
首を傾げながらの言葉に「誰がそんな事するものか!!」という滝夜叉丸の叫びが重なる。
「でしょー。さー僕はこれから授業だから行ってくるよ~3人とも頑張ってね」
じゃーねー!と手を振るタカ丸を見送り、3人が顔を見合わせる。
「…じゃあ私たちも行こうか。丁度、先輩方も授業を終えられたみたいだし」
「ふっ…では後でな!!」
「…あぁ…後でな」
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取り扱い傾向
食満三木・食満綾・文団 基本的にマイナ。 全て脳内妄想による捏造の産物です。 新たに与四兵始めちゃいました。
プロフィール
HN:
航輝
性別:
女性
自己紹介:

団蔵、きり丸、文次郎、滝夜叉丸は不動のベスト4ですがその他の子たちも大好きです。その時の熱の入り方によって傾向がかわるやもしれません。
連絡先→ ar.k512.roger★hotmail.co.jp ★→@でドウゾ。
twitter→takeya_chika(航輝)です。時々つぶやいています。