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どうも、けまみき5つめです。

ブログサイトは見にくい!!という個人的な思いもありつつ、
どうやったら見やすくなるのかな、と考えていたら

HPだよな。

という結論がね・・・
でも私、イマイチ作れないんだもの・・・

申し訳ありませんが、
いましばらくブログサイトでお付き合いください。






















夕食後、滝夜叉丸と喜八郎の部屋に4人が集まった。
「どうだった~?」
タカ丸が期待に満ちあふれた口調で訪ねる。
三木ヱ門は顔をしかめ、滝夜叉丸は肩を竦めてみせる。そんな2人を見て、仕方ないなぁと喜八郎が口を開く。
「…私は意外に楽しかったよ。勿論すぐにバレたけれど。勉強にはなったよ。だって、立花先輩と土井先生、それぞれから化粧の手解きを受けたんだから」
良いでしょう?、と自分を見る3人に笑いかける。
「それは…素直に羨ましいな」
「確かに。きり丸ではそうはいかないものな?」
「放っておけ!!潮江先輩と食満先輩だって武闘派で女装が得意ではないだろう!?」
「言っておくが自分の顔が女装向きじゃないのと技術は関係ないんだ!!」
「すごいねーじゃあ喜八郎くんと三木ヱ門くんは次はもっと美人になるんだー?」
それは判らないけど、と喜八郎が首を捻る。
「いや、先輩から手解きは受けていないぞ、私は」
三木ヱ門が首を振る。
なんだーつまんないの、とタカ丸が声を上げる。仕方ないだろ、と切り捨て、滝夜叉丸に目線を送る。
「…ん…あぁ…確かにきり丸相手の時は全く問題なかったんだ。でもバレた」
「ほー。何をやらかしたんだ?滝夜叉丸」
おやおや、らしくないねぇと綾部が横で呟いている。
「七松先輩が」
「先輩がどうした」
はぁ、と溜息を吐きながら滝夜叉丸が話を続ける。
「私を見るなり大声で叫んだんだ」

わー滝、かわいいじゃん!!!巧く化けたねー!!!!

あぁ、と3人は納得する。
その場にいた誰も彼もが滝夜叉丸だと思ってなかったのに、一瞬にして知れ渡った。その時の周りの驚きようも想像に難くない。
「…きり丸くん、居たんだー…」
こっくりと頷く滝夜叉丸に、残念だったねー、とタカ丸が肩に手を置き慰める。
「バレるだろうと覚悟はしていたが、まさか叫びながら走り寄ってくるなんて…」
「流石だな、体育委員会」
今にも何処かから、いけいけどんどんの叫び声が聞こえてきそうだ。
「その後も町中を引っ張り回されるし、大変だったんだからな!」
団子はご馳走になったけれど、と言いながらガックリと肩を落とす滝夜叉丸は相当お疲れだ。
「三木は?」
観念したら、と喜八郎が話を促す。
「…先輩方2人とバラバラに会ったんだ」
「どっちから?」
「潮江先輩」
「で、バレたんだろう」
「煩いな、確かにバレたけど!!…一瞬誰かと思ったけど、気配も変わらんしお前の髪は珍しいからな、で一蹴だ」
「私も立花先輩に同じようなこと言われたなぁ」
「厳しいんだねぇ…」
「まぁ潮江先輩は誉めて下さったしアドバイスもくれたしで良かったんだ」
三木ヱ門もまた溜息を吐く。
「食満先輩にな、たまたま街で会ったから、声かけたんだ」
「…かけれるんだ…」
「何だよ」
「すごいなーと思ってさー」
タカ丸はしきりに感心している。
「まぁ普通に茶店に連れてってくれたよ」
「えー!!連れてってくれるんだー!!」
「タカ丸さん、少し声落として」
はーい、と小声で返事をするタカ丸を見てから話を続ける。
「お茶して、店出て、少し一緒に歩いて」
「普通じゃないか」
「…滝」
はいはい、と滝夜叉丸が続きを促す。
「少し奥まった道に入って」
喜八郎が何か言いたそうなタカ丸を制す。
「…抱きしめられたんだ」
「えぇぇえ!!!!!!食満先輩気付かなかったのー!?」
「信じられん…」
「食満先輩…見かけによらないんだなぁ…」
口々に騒ぎ立てる3人に向かって三木ヱ門が思わず怒鳴る。
「お前たち、話は最後まで聞け!!!」
まだあるの!!とタカ丸が目を見開いた。
「あの人、なんて言ったと思う」

なかなか巧いじゃないか田村。
…でもまぁ、俺を誘うにはもう少し色気が足りねぇな。

「あっははははは!!!!」
「三木、誘うのは下手だったんだ…」
「誘ってない!!!!!」
「でも食満先輩はそう言ったんでしょ~?」
「あの人が勝手に勘違いしただけだ!!!!」
「ははっ…!三木ヱ門、これはもう色気をつけるしかないな!!」
「喜八郎くん、立花さんに化粧教えてもらったんでしょう?三木ヱ門くんにも教えてあげたら~…」
「あぁ…三木、一緒にやる?」
「~~~~っ!!!」
「え、それなら私もやるぞ」
「じゃあ僕、髪結ってあげるよー」
キッと三木ヱ門が顔を上げる。
「みてろ、食満先輩…!!絶対によろめかせてやるからな!!」

三木、その誓いはどうなの、と 喜八郎が小さく呟いてみたものの、滝夜叉丸とタカ丸の笑い声にかき消されて三木ヱ門までは届かなかった。
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取り扱い傾向
食満三木・食満綾・文団 基本的にマイナ。 全て脳内妄想による捏造の産物です。 新たに与四兵始めちゃいました。
プロフィール
HN:
航輝
性別:
女性
自己紹介:

団蔵、きり丸、文次郎、滝夜叉丸は不動のベスト4ですがその他の子たちも大好きです。その時の熱の入り方によって傾向がかわるやもしれません。
連絡先→ ar.k512.roger★hotmail.co.jp ★→@でドウゾ。
twitter→takeya_chika(航輝)です。時々つぶやいています。